LASIK KANSAI
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レーシック? こんな方仁 手術までの流れ 屈折矯正手術アップデート Q&A


レーシックって何?
第5回LASIK関西研究会印象記

第5回会場風景 第5回LASIK関西研究会は、2005年7月30日(土)の午後ホテル京阪京都2階「桜」で行なわれました。今回は過去最高の150名近い参加者があり、LASIKおよび屈折矯正にかかわる眼科関係者は確実に増加していることが感じられました。

 前回から始まった教育コース1は「エキシマレーザー以外の新たな屈折矯正」で、3つのあらたな屈折矯正手段についての講演がありました。『Phakic IOL』についてはフジモト眼科の藤本可芳子先生が、複数の眼内レンズの術後経過と問題点につき述べられました。『オルソケラトロジー』については近畿大学の宮本裕子先生が、臨床試験の途中経過を報告され、夜間装用して昼間はずすという新しいコンタクトレンズが使用方法さえ誤らなければ安全であることを報告されました。『neuro vision』は、軽い近視の方が第一次視覚野のlateral interactionを利用して、裸眼視力を良くするための科学的トレーニングであることを紹介しました。

 教育コース2では「マイクロケラトームの適応」として、屈折矯正手術で常に問題となる適応の問題についての講演がありました。「円錐角膜」については大阪大学の別所建一郎先生からさまざまな角膜形状解析装置での判定方法の説明があった。「緑内障」については京都府立医科大学の森和彦先生からは緑内障に関してはあきらかな適応、非適応のラインは引けないながら、注意すべき乳頭形状についての説明がなされました。「網膜疾患」については京都府立医科大学の安原徹先生から、LASIKが網膜剥離のリスクであることは現時点では確認できないが、術前に網膜変性を発見してそのリスクを専門家と相談すべきであることが、勧められていました。

 シンポジウムは「LASIKフラップ」について、多根記念眼科病院の真野富也先生からは、各メーカーのマイクロケラトームの特徴と利点が紹介され、神奈川クリニック眼科の北澤世志博先生安淵眼科、安淵幸雄先生からはレーザーマイクロケラトームであるイントラレースの利点と問題点が紹介されました。木下先生最後に京都府立医科大学、木下茂先生からはEpi-LASIKに用いる各種エピケラトームが紹介され、角膜上皮を生着させることが、この手術の利点を生かすであろうことが述べられました。

 LASIK関西も5回目を数え、シンポジウムで屈折矯正手術の新しい技術を学び、教育コースで眼科的な問題点を議論する、非常によい機会となってきたように思われました。

(文責・稗田 牧 京都府立医科大学眼科学教室)

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