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レーシック? こんな方仁 手術までの流れ 屈折矯正手術アップデート q&a


最新情報

リフラクティブ関西研究会

「Refractive Surgery Update Seminar in Kyoto」

Refractive 関西 2011 印象記

京都府立医大眼科 中井義典

 今年もRefractive Surgery Update Seminar in Kyotoが、7月23日土曜日に開催された。LASIK関西研究会の名称でスタートしたセミナーで、今年は第11回を数える。毎年参加人数は増え続けており、今年も約160人と、多くの参加者があった。名称の変更からも分かる通り、近年の白内障手術手技の進歩、付加価値眼内レンズの開発、角膜移植手術手技の革新などに伴い、エキシマレーザーによるLASIKに代表されていた屈折矯正手術が、他の様々な専門分野とのオーバーラップを必要とするように変化して来ている。実際の臨床において治療の選択肢が増えることはありがたいが、全てについて熟知し、各症例にとって最良の治療法をいつも提示することが難しくなっており、当セミナーの重要性が高まっているものと思われる。講師の先生方も関西に限らず、全国からご参加いただき、ますます充実した内容となっていた。

 今年は第1部検査編(午前)と、第2部手術編(午後)の2部制でまとめられていた。検査編ではまず、屈折矯正のBest indicationと題し、オルソケラトロジー(吉野先生)、LASIK(稗田先生)、phakic IOL(中村先生)、マルチフォーカルIOL(大木先生)の4つの方法について、豊富な経験に基づく口演がされた。単純に各々を比較することは難しいが、どのような症例で各治療法を選択するべきか、大きなヒントを得られた。次に角膜形状異常眼(PTK/LASIK術後)の白内障度数合わせとして、角膜トポグラフィー(前田先生)、多焦点眼内レンズ挿入(荒井先生)、no history法(根岸先生)、光線追跡法(宮田先生)の4口演があった。近年世界中で最も注目されているトピックスの一つであるが、なかなか決定打がないのが現状であろう。しかしこの口演で、角膜屈折力と前房深度予測の測定原理、計算原理から復習でき、さらに最新の情報を得ることができた。手術編ではまずプレミアIOLの実際について、大木先生を座長とし、大学病院での使用(松島先生)、トーリックと多焦点の使用(井上先生)、トーリックと新しい多焦点の使用(林先生)について多数の経験とそこから得られた知見につきお話しいただいた。やはり症例の選択が最重要であるとのことであろうが、自分の今までの印象より術後満足度が高い症例が多く、ハードルがいくらか下がる思いであった。続いてRefractive Surgery Updateとしてthin flap LASIK(坪井先生)、phakic IOL(神谷先生)、フェムトセカンド角膜移植(天野先生)、フェムトセカンド白内障(ビッセン宮島先生)の口演があった。フェムトセカンドレーザーを使用しないで行うthin flap LASIKの成績、ますます適応が拡大しているphakic IOLの長期成績、今後屈折矯正手術としての性質がさらに重要になってくるであろう角膜移植、昨年からたった1年で圧倒的に進歩したフェムトセカンド白内障手術と、全国規模の専門学会に参加する以上の内容であった。最後に恒例の症例検討会(治療に苦慮した症例)が行われた。毎年ほかの学会やセミナーでは決して取り上げられないようなレアケースが紹介されるので、楽しく勉強になり、よく考えさせられる内容が多い。今年も決して期待を裏切るものではなかった。

 屈折矯正手術に関する最新かつ重要な情報を、たった1日でアップデートできる大変お得なセミナーで、今年も充実した内容であった。



日時: 2011年7月23日(土)
会場: ウェスティン都ホテル京都 東館2F山城
※東館2F瑞穂から変更になりました
〒605-0052 京都市東山区三条けあげ [map]
tel: 075-771-7111
fax: 075-751-2490
プログラム: こちらの【ファイル】をご覧ください。
会費: 医師 5000円 / 企業 5000円 / コメディカル 1000円
定員: 150名
参加申し込み: お申し込みは終了致しました。
お問い合わせ: LASIK関西事務局 
email: eueno@koto.kpu-m.ac.jp

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